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いまさら聞けない 糖尿病ってなに?

2016/07/12

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tonyoubyou

糖尿病の基礎知識

糖尿病は、血糖値が高くなる病気です。食事をすると、糖質は分解されてブドウ糖になり、血液に入って全身の細胞に運ばれ、体を動かすエネルギー源になります。
ところが、血中のブドウ糖は、そのままの形では細胞の中に入ることはできません。すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きによって、はじめて細胞にブドウ糖を届けることができるのです。

このインスリンが働かなくなると、ブドウ糖は細胞に吸収されず、いつまでも血液の中をさまようことになります。この状態が続くと、血糖値(血液中のブドウ糖の量)が慢性的に増えてしまい、糖尿病になってしまうのです。

日本人は、欧米人に比べてインスリンの分泌量が少ないので、少し太っただけでも糖尿病になりやすい傾向があるので、「肥満」を軽く考えないようにしましょう。

日本人は欧米人より肥満のリスクが高い!?

糖尿病の主な種類

1型糖尿病

ウイルス感染などの原因によって、インスリンが分泌できない、あるいは分泌量が極めて少なくなったことで発症する糖尿病で、患者数は少ないものの、10代の若い世代に多いのが特徴です。

2型糖尿病

生活習慣病とされるのがこのタイプで、糖尿病患者の95%に相当します。カロリー過多、運動不足、肥満、遺伝などが原因で、インスリンの分泌量が減ったり、機能が低下することによって発症します。中高年に多くみられる糖尿病ですが、最近は若年化が進んでいることが問題になっています。

その他

ほかの病気が原因で起こるものや、妊娠をきっかけに起こる妊娠糖尿病などがあります。

食後血糖値に気をつけて!

食後は、誰でも血糖値が上昇します。けれども、それが正常範囲を大きく超えて上昇する「食後高血糖」という症状を起こす人がいます。このタイプの人は、
糖尿病や動脈硬化を起こしやすく、心筋梗塞や心疾患のリスクも高くなるので、特に注意が必要です。

健康診断の血液検査は、空腹時に行われるため、食後高血糖かどうかを調べることはできません。糖尿病予備軍と指摘された場合は「まだ大丈夫」と思わずに、食後血糖値の検査を受けるようにしましょう。

糖尿病の怖さは合併症

糖尿病の初期は、自覚症状があまりありません。ところが、安心して血糖値のコントロールを怠ると、数年~10年ほどで恐ろしい合併症を引き起こしてしまいます。

糖尿病性神経障害

高血糖の状態が続くと、手足の血行が悪くなり、神経障害を起こします。しびれや感覚の鈍りを感じたら要注意! さらに悪化すると壊疽(えそ)を起こし、最悪の場合、下肢を切断することになりかねません。

糖尿病性網膜症

血行障害から眼底の血管がつまり、視力が低下し、悪化すると失明してしまいます。中途失明の原因の第1位は、糖尿病によるものなので、十分に注意しましょう。

糖尿病性腎症

高血糖の状態が続くと腎臓のフィルターがつまり、血液がうまく濾過されず、悪化すると人工透析が必要になります。糖尿病が原因の人工透析患者は、毎年1万人ものペースで増え続けています。

その他の合併症

血管系(動脈硬化による心筋梗塞、脳卒中など)
呼吸器系(肺炎、肺結核など)
泌尿器系(インポテンツ、排尿障害、膀胱炎など)

また、糖尿病の人は高血圧や脂質異常症を併発しやすく、メタボリックシンドロームの人は特に注意が必要です。

まとめ

糖尿病には様々な種類があり、そこから引き起こされる合併症が何よりも怖いことをご理解いただけましたでしょうか。実は、大変お世話になった方が数年前、糖尿病の合併症で足の指先を切断することになってしまいました。また、糖尿病は遺伝性のものもありますので、ご家族で糖尿病の既往歴がある人は、特に注意が必要です。

最近は、自宅で手軽に検査できるキットもありますので、病院に行く時間が取れない方は、利用してみるのもいいかもしれません。

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