the免疫パワー生活

免疫力を高めてアンチエイジングな暮らしを!

アンチエイジング 食の豆知識

身体がコゲる!? 老化を早める「糖化」とは?

2016/07/11

Pocket

sugar

美容の大敵! 注目のキーワード「糖化」とは?

最近、「糖化」という言葉を耳にしませんか?
糖化とは、体内でタンパク質や脂肪が糖と結びついて劣化する反応のことで「糖化=体内がコゲる」状態になるといわれています。砂糖に火をかけてカラメルを作るとき、パンを焼いたときのコゲを想像してください。これがまさに糖化という現象です。食べ物であれば美味しそうですが、体内にコゲができるということは、すなわち老化が進んでしまうということなのです。

「糖分=太る」というイメージばかりが先行しますが、実はそれだけではありません。糖質のとりすぎは、「AGEs」という老化促進物質を生み出し、細胞の老化を早めてしまうのです。その結果、肌の張りと弾力が失われ、骨の強度も劣化してしまいます。つまり「糖化=老化」というわけです。
また、糖化された老廃物が蓄積すると、白内障、動脈硬化が進行し、糖尿病の合併症のリスクも高まります。最近では、アルツハイマー病は「脳内のアミノ酸が糖化する」というという説も出ているのです。
そんな怖い「糖化」を防ぐには、どうしたらいいのでしょうか。

細胞の老化を早める「AGEs」とは?

ブドウ糖は、人間が生命活動をするためには欠かせないエネルギー源です。問題は、使い切れずに余ったブドウ糖。まずは、いざという時の燃料にするために、脂肪やグリコーゲンに変換して体内に蓄えられていきます。それでも余ってしまうと血液中をさまよい続け、血糖値の上昇の原因になってしまうのです。
そして、この余ったブドウ糖は、タンパク質や脂肪と結合していき、その過程で老化を促進させる悪玉物質「AGEs」が次々と生まれてくるのです。

けれども、人間が生きていくためにはブドウ糖は欠かせません。大切なのは、糖分をとるタイミング、そして糖質の種類に注意することです。

糖分のとり方に気をつけて!

「空腹時の甘いもの」は大NG!

砂糖は、とても身体に吸収されやすい糖質です。そのため、空腹時に甘いものを食べると、血糖値が一気に急上昇します。すると、すい臓からインシュリンというホルモンが一気に放出され、必死で血糖値を下げようと働き始めるのですが、今度は一気に下がりすぎてしまうのです。
これが何度もくり返されると、すい臓が過剰に反応する癖がつき、必要以上のインシュリン大量に放出されるようになって常に低血糖の状態が続いてしまいます。低血糖になると甘い物が欲しくなり、また食べると血糖値が急降下するので、また甘い物が欲しくなる。こうした悪循環に陥ってしまうのです。

血糖値が下がると、脳のエネルギー源になるブドウ糖が届かなくなり、眠気やだるさ、集中力の低下を招き、最悪の場合意識を失うこともあるので、思わぬ事故にもつながってしまいます。また、よく話題にのぼる「キレやすい子ども」も、低血糖症が関係しているといわれています。健康な人でも、お腹が空くとイライラしますが、低血糖症の人は血糖値を上げるためにアドレナリンが過剰に分泌され、興奮作用を引き起こす(=キレる)というのです。

また、砂糖には麻薬中毒のような依存症があることがわかっています。

白砂糖には、麻薬と同じ依存性が!!

2008年、アメリカのプリンストン大学の研究チームが、砂糖の依存性についての研究発表をしました。砂糖を多量に接種したラットは、空腹になると脳内にコカイン、モルヒネ、ニコチンなどの依存性物質と似た変化が起きることがわかったのです。

【砂糖依存症のメカニズム】

sugar01-F
この繰り返しによってどんどん依存性が高まる……というのだからコワイ話です。さらに、このような依存状態になったラットに砂糖を与えずにいると、今度は脳のドーパミンレベルが急激に下がり、歯をガタガタさせるなど不安症状を起こす離脱状態になるのだといいます。
これって、まさに麻薬中毒の人の症状ですよね。

白砂糖でなければ大丈夫なの?

実は、白砂糖と黒砂糖では、糖分の吸収のされ方が違うのです。黒砂糖は、ビタミンB1、B2、ミネラルやカルシウムを豊富に含み、黒い部分に含まれるフェニルグルコシドには糖の吸収を抑制する働きがあるといわれています。そのため、白砂糖に比べて血糖値の上昇がゆるやかになるのです。

また、サトウダイコンから作られる「てんさい糖」は、サトウキビから作られる砂糖とは違い、ゆっくりと消化されるため血糖値が急激に上下することがありません。

このように、ひとくちに砂糖と言ってもいろいろな種類があるのです。別記事に砂糖の種類について、より詳しく説明してあります。また、砂糖よりもコワイ「果糖」についても知りたい方は、ぜひ下記をご覧ください。

砂糖の種類を知って老化を防ごう

スポンサーリンク

//

-アンチエイジング, 食の豆知識
-, , ,