今さら聞けない メタボリックシンドロームって何？
「そのお腹、メタボじゃない？」と気軽に使われるようになったメタボという言葉。なんだか省略すると、ちょっと太っただけだとか、単なる中年太り、などと思いがちですが、実は一歩間違うと深刻な状態になりかねないので要注意です！
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//メタボリックシンドロームとは？
メタボリックシンドロームとは、肥満のなかでも特に内蔵脂肪型肥満が進むことによって、「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」になる危険因子をあわせもった状態をいいます。[[肥満]]、高血圧、糖尿病、脂質異常症の４つは、お互い影響し合って発症しやすくなるという密接な関係をもっています。[[肥満]]に加え、どれか1つの症状が重なると心臓病のリスクが10倍、2つ以上が重なると30倍にもなり、4つすべてが重なると「死の4重奏」と呼ばれるほど危険な状態になります。
メタボリックシンドロームと内臓脂肪
最近、お腹周りが太ってきたと感じることはありませんか？
リンゴ型肥満とも呼ばれる腹部肥満は、ウエストのあたりがポコッと出るのが特徴です。これは、太った人だけでなく、やせた人や普通の体型の人でもなる可能性のある「隠れ肥満」で、内臓脂肪の蓄積によるものです。この内臓脂肪こそが、血圧や血糖値、コレステロール値、中性脂肪値などを上げる原因で、メタボリックシンドロームの引き金になるやっかい者なのです。内臓脂肪が蓄積しても、特に自覚症状が出ないので、お腹のポッコリサインを見逃さないようにしましょう。
メタボリックシンドロームの診断基準
内蔵脂肪の蓄積に加えて、高血圧・高血糖・脂質異常症のうち2つ以上の項目が当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。
内蔵脂肪の蓄積は、おへそ周りの腹囲でチェックできます。男性なら85cm以上、女性なら90cm以上が危険域です（&deco(red){※};）。腹囲は、洋服のウエスト位置ではなく、おへその高さで衣服を着けない状態で計測します。必ず、立った姿勢で息を吐いた状態で測りましょう。
ただし、女性の基準値については、賛否が分かれています。ウエストが90cm以上の女性はごく少数ですが、メタボリックシンドロームの危険性を秘めた人の割合はもっと多いことから、数値を引き下げる必要があるとする医師もいます。いずれにせよ、お腹周りがポコッと出てきたと感じたら注意しましょう。
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